だんだん暑くなってきましたね
皆様いかがお過ごしでしょうか?
いつもは洋画を見ることが多いのですが
私の気に入っている邦画を紹介したいと思います
「淵に立つ」
監督 深田晃司
出演 浅野忠信
筒井真理子
古舘寛治
この映画のあらすじを簡単に説明すると
メインに描かれるのはある家族です
小さな金属加工工場を営む夫婦と10歳の娘の暮らす波風の立たない穏やかな日常
そこへある日突然謎の男が現れる
その男はこの平凡な家族に大きな変化をもたらしていく、、
というストーリーです
私は、この映画を何も知らずに見たのですが
まずはじめに
物語の展開にとても驚きました
説明的なセリフや、描写が少ないので
登場人物たちの会話の端々から徐々に徐々に全貌が明らかになっていく演出
何も知らずに見て欲しい
物語の内容を深くまで明かさずに話すのが難しいので
ネタバレをしないように良さを伝えるのであれば
まず
心底怖く恐ろしい映画です
家族の物語なのですが
ゾッとするような人間ドラマになっていて
それと同時に
罪についての話でもあり
宗教にまつわる話でもある
いろいろな捉え方のできる映画でした
浅野忠信さんが謎の男として現れるのですが
見終わっても
人となりが全然わからず
得体の知れない人物である怖さ
優しい人のようにも見え
嫌な人のように見え
愛すべき人のようにも見える
複雑で様々な要素を持っているこの謎の男が
劇中で唯一、本心のようなものを話すシーンがあるのですが
そこの怖さがすごい
ある種ホラー映画のような
ゾッとする素晴らしいシーンでした
この映画は大きくわけて
2つのパート
に分かれており
最初に描かれるパート
8年後のパート
で分かれています
その間で
奥さん役で出演されている筒井真理子さんは
13キロ体重を変化させたそうです
その変化がすごく効果的で
一つ目のパートで起こったことが
8年間
家族になにをもたらして来たのか
「もう変わってしまったんだな」
「違う家族になってしまったんだな」
と目で見てわかり、想像させる作りになっていました
見終わった後も深く印象に残る大好きな映画です
Amazon primeにあるので
もし気になった方がいれば見ていただければなと思います
少しずつ自粛が解除されて来ていますね
映画館が再開したら
「サンドラの週末」でとても好きになった
ダルデンヌ兄弟の新作映画
「その手に触れるまで」を見にいきたいなぁと思っています
皆さんはどのようなお休みをお過ごしでしょうか?
Tezuka aya